※注意

ここより先は管理人が昨夜の某所の絵茶の影響で妄想した末、突発的に出来上がったパラレル小説となります。
単刀直入に言いますと、シュウハル共に“猫”です。
少しでも興味を持たれた方は是非スクロールしてくださいませ^^
又 これに嫌悪感を抱いた方は、何も言わずにブラウザバックプリーズ…



















いつの時代だったか。


白猫と黒猫という部族が存在していた時代。


その両種族は、長年に渡り敵対していた。


黒猫は白猫を、白猫は黒猫を、“不吉”なものとして、敵と見做していた。


そして、絶滅寸前で生き延びていた。


故に、密猟者が挙って手に入れたがる。


もちろん理由は金になるからだ。


だから、人間に見つからないように、山の奥にひっそりと、その種族は暮らしている。


だけど時々、両種族とも町に下りてくることがある。


それは単なる好奇心。


人間に見つかれば大変なことになる。










月のカケラ










山から近い都の町。町の者も寝静まった真夜中に、黒い影がひとつ。


「やっぱり…なんだか夜だと面白くないわ…」

藁の屋根から屋根へ渡っていき、ふと立ち止まる。

空は闇色。だけど眩いほどの無数の星が、三日月と共に浮かんで闇を照らしている。

その月明かりだけで、その者の姿形がくっきりとわかる。

性別は女。見た感じ、普通の女の子…ではなさそうだ。

栗色の髪に、青空に似た色の瞳。まだ成長途中の少女といったところか。

普通の人ならば黒髪に黒眼だが、この少女の髪と目は黒ではない珍しい色だった。

混血ならば納得がいくが、異なるのはそれだけではない。

頭には動物の、恐らく猫のものと思われる耳が、下の方を見てみると、尻尾までついている。

偽者にしては毛並が良い。まるで本物の仔猫みたいにつやつやだ。

毛色は綺麗な白色。

見たところだと、偽者ではなさそうだ。

「やっぱり明るい時に来たいものね」

溜息混じりの独り言を残して、身形の変わった少女は来た道をまた屋根を伝って走り出した。

二本足ではなく、四本足で。

まるで本物の猫のように速い。

…当たり前だ。

何しろ彼女は、本物の猫なのだから。







と言うのも、彼女は特殊な種族。

でも完璧な猫…とは言い切れない。

つまり、半分人間でもあり、半分猫でもあるのだ。

外国人との…ではなく、猫と人間のハーフということになる。

今では数少ない種族で、絶滅寸前とまで言われている。

昼間は普通の猫、日が沈むと人間になれるという仕組みになっている。

少女はほぼ毎日、好奇心でこうして住処の山からこの町へと下りてくる。

昼間だと人間に見つかる恐れがある為、それは禁止されている。

だから誰もが寝静まった時間帯に、いつものようにやってくる。

そして、今日もまた、何ごともなく夜が明ける…ハズだった。

だけど。







今日は何かが、違っていた。







山の入り口にさしかかった時、ざあっと風が吹きぬけた。

その日は風もあまりない静かな夜だった。

なのに突然木の葉と共に舞う風。

一瞬目を閉じたが、すぐに開く。と、そこには先ほどまでいなかったはずの一人の子供が立っていた。

見知らぬ男の子。綺麗な翠の髪に瞳。

少女と同じように猫の耳と尻尾がついている。

同じ種族だろうか。

遠くで見ても、毛並の良さがわかる。

その姿に、思わず少女は見惚れてしまった。

だがすぐに、はっと我に返り、ばっと後ろに下がる。

「…こんばんは」

少女と同じくらいに見える少年は、微笑して挨拶してきた。

その姿は月明かりに照らされて、綺麗だ。

その声にも惹きこまれる。

だが今度の少女は見惚れるどころか、キッと眉を寄せ、警戒している様子。


「あんた…黒猫!?」


少年の耳と尻尾の毛色は、少女とは正反対の黒だった。まさに漆黒。毛艶も特別良い。

すると少年は、少女に同じように指摘した。

だけど、少年は冷静に、表情はそのままで。


「そういう君は…白猫かい?」


少女の脳裏を過ったのは、両親から弟と共に散々言われてきた言葉。

「人間もそうだけど、黒猫には特に気をつけなさい。」

黒猫に出会ってしまったら、すぐさま逃げなさいって───。


口も聞いてはいけないのだろうけど、少女は少年に向かって言葉を投げかけた。

「く、黒猫がこんな所に来ていいのっ?人間に見つかったら大騒ぎよ。」

「それは君も同じだろう。」

即答されて返す言葉が無くなる。

両親の言葉も含め、これ以上この場にいるのは危険と少女は判断した。

たっと少年の真横を過ぎ去る。

敵に背中を見せるのはまた危険だが、その時の少女の頭には、別の道を行くとか、そんな考えはなかった。

もうすぐ夜が明けてしまう。そうなってしまったら、猫に戻ってしまい、余計面倒なことになってしまう。

白猫、黒猫の両種族とも、多少の魔力を持っている。

しかし、それは人間の時の方が発揮しやすく、猫の姿だと魔力は制限されてしまう。

しかも白猫より黒猫の方が魔力は上だと聞く。

ここで争っても余計な騒ぎを起こすだけだ。あちらが攻撃してこないうちに、逃げるのが最善の策だと考えた。

だけど遠回りをしている暇はない。

注意して黒猫の方を見る。

だが攻撃をしてくる様子はない。

代わりに、言葉を貰った。


「君の、名前は?」


少女はぴたっと足を止め、少々ためらったものの、自らの名を告げる。

敵の名前を知りたがるなんて、随分変わった子だなと思いながら。

教えた私も私だけど。

「私が教えたんだから、あんたこそ教えなさいよ。」

他人に名前を聞く時は、まず自分から。人としての常識だと、前に両親が言っていた。

(半分とはいえ)猫だけどね。

他人に言わせておいて、自分は駄目なんて、それはあまりにも非常識だ。フェアじゃない。

いくら敵だとはいえ。


「シュウ、だよ」

「え?」

「僕の名前」


ザッとまた風が一気に吹きぬけた。

気がつくと、少年は消えていた。

その存在を不思議に思いながら、少女は帰路についた。







山の杉の樹の天辺に、少年はいた。

月と重なり、ただでさえ艶のある毛並が、余計にきらきらと輝いて見える。

零すように呟いた。


「また逢おう、ハルカ君。」


住処へと帰ってゆく少女の背中を、少年は見えなくなるまで見守っていた。











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─後書きっぽいもの─

また妙なパラレル書いちゃったよ、自分(…)。
昨日某所で素敵な猫耳シュウハルを拝ませていただいてきたんですね。
それで、悶々と一人いろいろ妄想していたら、こんなものが出来上がってしまっていたというわけですよ。
に しても、自分の表現力のなさに相変わらず呆れてます…(沈)
続き…は例によって現在は不明です。何せ超☆気まぐれな奴ですから☆(うわぁ…)
とりあずこれで終わりです。

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